執念の巨チヌ釣り

 地元でのチヌ釣りも終盤を迎え、今年はまだ満足のいく型を見ていないので一発四国へでも行ってやろうと思い、まこっちゃんやちばちゃん、こばしん、ちょうさんといったメンバーに声を掛けたが、乗ってこない。仕方がないので遊潮会Jr.のちゅうじさんを、半ば強引に誘ったら、しょうがないついて行ってやるわということになり6/4の金曜日、仕事が終わって出発した。

 午前3時頃、第一目的地の吉田町南君の波止へ到着。出発する前にみんなに「夜が勝負じゃ」と念仏のように頭にねじ込まれていたので、眠いのを我慢して頑張る。しかしアタリが無い。そうこうしているうちに眠くなって、2人とも寝てしまった。

 ポカポカと暖かいので目を覚ますと、すっかり夜が明けており。もうダメじゃと、今晩の目的地、御荘湾に移動することとした。実はこちらが大本命!ゴールデンウィークに行った時に3ヶ所ほど目を付けていたポイントがあるのだ。マニアでエサを仕入れ、人間もエサを食べ、まずは第一ポイントを視察。真珠筏も近いし、いい感じだが、どうも気色悪い。後ろの枝振りのいい松にかかったロープが妙に気味が悪い。次に第二ポイントを視察少し水深は浅いが感じはよさそう。次に第三ポイントを視察。ここはただのゴロタ浜、しかし真珠の筏は近く、水深も充分だ。とりあえず昼から第三ポイントを攻めることとして仮眠する。

 午後1時、釣りがしたくて仕方なくなり、準備をして浜へ降りる。思ったよりエサトリも少なく、時々アタリがでてコッパグレが食ってくる。しかし、チヌの気配が感じられない。午後3時、第三ポイントに見切りを付け第二ポイントへ移動する。

 第二ポイントは波止だ。足場も申し分なく夜釣りもこのままここですることに決めた。ここもエサトリは少ない。潮はいい感じで流れていく。だんだん日が傾くにつれグレの型がアップする。日が暮れてこのグレがいなくなったら来るゾと感じる。夕方6時、グレがあたらなくなりサシエが残った。キタッ!!結構な型だ!障害物が無いのと、まだ明るかったのでハリスは1.5号だ。慎重にあしらい、ちゅうじさんにタモ入れを頼むが、タモが小さくて入らない。なんとか小さなタモにねじ込んで取り込み完了。2年振りの良型だ、計ったら54cm近い。まだ大型がいると確信し、タモの枠を60cmのものと交換する。そして釣り再開、またグレが帰ってきていた。前と同じように型がだんだんアップし、アタリが止まった。キタッ!2発目だ。今度はハリスも2.5号にしたから安心だ。しかしヤツは沖に向かって猛烈に走った。プスン!!という感じで手応えが無くなる。針が外れていた。残念!

 その後アタリも少なくなり、時計も午後10時近くなっていた。グレの型のいいのがあたってくる。そしてあたらなくなった。横でウーン、ウーンと唸り声が聞こえる。夕方から延々根掛かりと格闘してきたちゅうじさんが今度は魚と格闘している。ボラだろうとタカを括っていたが月明かりの中に浮かんだ魚体はまぎれもなくチヌそれもデカい!巨チヌじゃぁ〜っ!60cmのタモ枠だから今度は大丈夫と余裕で魚をすくった。波止までタモの柄をたくし上げるが、その重いこと重いこと。波止の上までタモ枠が来て、枠に手を掛けようとした瞬間、タモ枠の付け根が柄からスッポ抜けた。バッシャーン!!巨チヌは再び海へ・・・ちゅうじさん、魚はまだついとる?と聞くと、まだ重いとのこと、慌てて小さいタモを持ってきて再びすくおうと試みるが、大きいタモ枠がまだチヌに絡んでいる。最悪じゃ!仕方ないので波止の根元まで魚を誘導にかかる。しかしその時魚があばれ、タモ枠が外れた。これが最後のチャンスと小さい小さいタモ枠で、大きな大きなチヌをすくった。こんどは取り込み終了。(この時点で針は外れていた)デカイ!ざっと計ると57cm近い。重さもハンパじゃない。この一匹で俄然力が入って頑張ったが、疲労には勝てず12時に納竿した。

 帰りにマニアに寄り検寸したら53.4cmと55.5cmであった。マニアのオヤジが一言「おお、まあまあのチヌじゃのぉ」こんどこそ「エエ型のチヌじゃのぉ」と言わしてやるわい。

(ともくん)(1999.6.10)