ともくん密着レポート

 9月30日、最近好調のともくんの謎を解くために我々取材班はともくんの釣行に密着取材を敢行することになった。当日、17時30分仕事も無事終了、とりあえずともくんにアポをとると、「もうエサ買ったよ、これから会社に帰る。今日は19時が満潮だから19時に着く様に行きましょう。」とのこと、満潮からの下げ潮が条件らしい。ここ10日間ほど毎日のように夕方から夜にかけて降っていた雨も降っていない。台風の影響で風が少し強いのが気になるがなんとかなりそうだ。18時過ぎ、仕事帰りのともくんと合流し、さあ出発というときに待ったがかかった。天の声が降ってきた、「おうっ!飲みにいくド!」(ひぃえ〜っ、エサまで買ったのに...)

 20時前、やっと解放され出発。「下げっぱながエエのに」とともくん、しょうがない結果をだすしか救われる道はない。20時過ぎ現地着、ポイントは何でもない道路端だ。出発時のゴタゴタでデジカメを忘れてきたことに気づく(どうせ今日は釣れそうにないからエエか)。ともくんは潮位を確認し「バッチリじゃ。すぐ釣れる」と自信満々、すぐに撒き餌作りをはじめた。取材班もすぐ仕掛けを作り始める。撒き餌の準備ができたともくんはスーツ姿では汚れたら困るといって着替え始めた、しかし取材班は次の瞬間ガク然とした。着替えていたのではない、脱いだだけなのだ。革靴にソックス下はパンツ一丁、上は下着のシャツだけだ。この格好で釣りを始めるというのか。ここは付近では幹線道路、車の往来もまだ多い、しかしともくんは平然とバッカンを持ってポイントへ行き、撒き餌をはじめた。デジカメを忘れてきたことが悔やまれた。

 取材班は準備ができ、ともくんより先に第一投、結構潮は流れている。西沖から東に向かいやや手前に寄りながら、夜のチヌ釣りには適度な流れといえよう。しかし、悪いことにここで雨が降り始めた。取材班はカッパなど持ってきていない。着替えのないともくんは当然もっていないはず。そうしているうちに準備の出来たともくんが釣り開始、「今日は潮が小さいのによう流れるなぁ」と、普段はほとんど流れないらしい。取材班は手前に入っている捨て石に根掛かりの連発、雨も激しくなってきてキレる寸前、ともくんが「イケン、カッパ着よう」、おいおい!カッパ持っとるんかコイツ。ともくんはちゃっかり自分だけカッパを着て釣りを再開、取材班は急遽釣り具屋に走り650円のカッパを購入した。

 現地に戻りともくんに様子を聞いたがまだ釣れていない様子、少し安心し取材班も釣り再開。「今日は最悪のコンディションじゃ」とともくんが自分の足元をみながら漏らす。なんと革靴が濡れたら困るので靴も靴下も脱いで裸足ではないか、デジカメさえあれば...悔やんでも悔やみきれない。もう9時が近い、潮もだんだん下げてきてウキ下は1ヒロあるなし。雨は少し小雨になったが依然降り続いている。その時「きたっ!」なんなくあがってきたのは20cm強の小ベタ。その数投後取材班にも同型の小ベタ、時合い到来か。つぎはまたともくん25cm級、続けて取材班にも同型。潮はどんどん下げウキ下は1m強、あきらかに底をすっている。あえて浅い捨て石の際を狙っていた(根掛かりして切れたらやめようと思っていた)取材班にアタリがあり、本日1番の30cmをゲット。その後アタリは途絶え、雨も激しさを増し、時計も11時をまわったので止めようとしたとき、ともくんが20cm級を追加。潮の加減もいいようなので30分ほど粘ってみたが釣果なし、納竿とした。

 密着レポートの結論としては、ともくんにハメられたという感じだ。本命ポイントはどこか違う場所にあると思われる。次回は本人に気づかれない様に尾行することにする。その時のレポートはまたの機会に報告する。−−以上−−(1998.10.01)